GARDEN QUEST 〜ガーデンクエスト〜ガーデンデザイナーの愛と勇気の冒険の記録

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    Calabria trip 16:29
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      カラブリアでの商談では2つのメーカーさんと会ってきました。そのうちの一つをご紹介します。

      今回は素晴らしい本社とミュージアム(博物館)などをご紹介します。

      まずはカラブリア到着までのへヴィーな道のりを。
      飛行機はミラノ近くのベルガモ空港から朝7時前の出発だったので、滞在地のヴェネチアから夜3時に車で向かいました。興奮でほとんど眠れませんでした。
      初めての1人でのビジネストリップのため緊張と、単調な夜中の高速道路の運転で居眠りをしないように、とハードな1日がぷんぷんに匂うスタートでした。
      ベルガモから目的地のカラブリアのラメツィア空港へは2時間で行きます。機内で仮眠を、とも思いましたが、外の景色を眺めることと興奮で当然眠れるわけもなく、ラメツィアへ到着しました。アイルランドの航空会社Ryanairに乗ったのですが、着陸時に機内にファンファーレが鳴るのが面白かったです。

      空港へは運転手が迎えに来てくれました。自分の名前が書かれたボードで出迎えられたのは初めてだったので嬉しかったです。ドライバーが半袖を着ていてとても驚きましたが気温は12,3度だったと思います(笑
      ですが時節海からの生暖かい風を感じることもでき、ヤシがたくさん茂り、植生は南方そのものでした。
      道中たくさんのオリーブ畑を見かけました。柑橘畑もたくさんありました。

      あいにくの雨模様だったのですが、ドライバーはお構いなしにやっぱり飛ばし、前の車を対向車線からガンガン抜いていきます。少しでも早く到着できるように、ということでしょう。配慮に感謝します(笑

      高速道路の土留めはコンクリ作りですが、私達が庭で使うような石で乱張りに化粧しているところが多くありました。広範囲で見られたので、もしかすると施工はあらかじめ大きなパネル状に作ったものを張ったのかもしれません。

      海が近く山も多い地方なので、天気がころころ変わるのもこの地方の特徴だと思います。
      「もうすぐ着くよ」という頃には運良く雨もやみ、日が差してきました。
      やがて見えてきた海側を眺めていると、虹が出ていました。そのアーチを辿ると、なんと私が通ってきた道をちょうどまたぐように架かっていて、ああ、今日はうまく行くな。と最高の気分になりました。

      1時間強の移動の後、ついに到着しました。では参りましょう。

      こちらが本社兼オーナーファミリーが代々住み続ける家。15世紀(17、19世紀にも改装、増築)に作られたもので、言葉では言い表せないほどの素晴らしい家屋です。
      こちらは貴族であった彼らが海からの侵入者を守る役割も果たしていたそうです。
      この建物はADSIというヨーロッパの歴史的な建築物が加入する団体にも登録されています。


      1階が店舗と博物館になっています。(博物館は2001年より。2011年に拡張)
      館内は創業当初からの道具をリプロダクトしたものや、長い歴史の中で起きた数々の重要なできごとを表した書物や物品など、たくさんの資料が展示されていて、スタッフが英語で解説をしてくれるミニツアーを体験できます。
      資料の豊富さもさることながら、美しい内装も際立っています。
      博物館へはヨーロッパ中から毎年4万人ものビジターが訪れるそうです。


      1時間程のツアーの後、工場も見せていただきました。それらが終わった頃にはランチタイムに入っていました。若いスタッフさんにランチに便乗して近くのバールにでも連れて行ってもらおうかと思っていましたが、ファミリーの方に「2階でご一緒しませんか」と声をかけていただきました。
      まだミュージアムへ来訪する日本人はほとんどないこと、さらには2階のファミリーのスペースに足を踏み入れたアジア人はまだいないということで興奮は最高潮に達しました。

      高い天井、美しい飴色に変わった床板、縦長の大きなドアと窓、そこに垂れる美しいベルベットのカーテン、100年をとうに超えた家具たち。。
      恐ろしいほどセレブな空間でファミリーと乾杯をし、会食しました。
      前菜のシーフードサラダに入っていたエビがとてもおいしかったのですが、ファミリーは身の部分しか食べません。「一番おいしいのはミソだよ」と日本の文化を伝え、作法的にはNGかもしれないエビの頭を取ってミソを吸う、という食べ方を披露しました(笑
      建物の裏のガーデンで取れたオレンジのデザートもおいしかったです。
      忘れることのできない時間になりました。

      その後午後4時までどれだけ真剣に彼らの商品を日本へ紹介したいと考えているか、輸入をスタートさせるためにクリアしなければいけないことなどをみっちりと話し会いました。

      ファミリーと。300年以上ひとつのファミリーにより経営が続けられている世界的にも稀有なメーカーです。


      ツアーをしてくれたスタッフと。ありがとうございました!


      泊るはずのホテルが改装工事につき閉店中だったことがわかり、親切にも急遽別のホテルを用意してくれました。

      部屋に着くと、くったくたに疲れていることに気が付きましたが、アドレナリンのせいで全く寝ることはできませんでした。
      8時の夕食でカラブリアの料理をワインと共にいただき、重要な情報を聞き逃さないように録音した音声を取り込み、崩れ落ちるように眠り落ちた素晴らしい1日でした。

      まだ諸準備が完全に整っていないので中途半端な紹介で申し訳ありませんが、現在専用のウエブサイトとともに、早く皆様に公式にお知らせできるようがんばっていますので、イタリアからお届けする恐らくほとんどの日本人にとって「初めての味」を楽しみにしていてください。




      ciao
      | ITALIA 2012 winter | comments(0) | trackbacks(0) | posted by suga -
      ruins. but 15:13
      0
        廃墟を数多く見つけました。
        イタリアでは例え廃墟(同然)になっていても、所有者が簡単に取り壊すことはできないそうです。
        歴史ある構造物に対する「護る」認識が民家レベルにまで浸透しているようで、例えば古い家を購入し、一つの壁を壊して広い部屋にしたいという場合にも許可が必要だそうです。(許可申請先はマフィア関係の時もあるそうです(笑)。分業体制が確立しているのでしょう!)

        廃墟を眺めると屋中の構造がよく分かります。


        毎度レンガの数には圧倒されます。ここでは鳩が住まいにしていました(笑


        手をかければまだまだ現役で行けますね。


        左の白っぽいレンガ部は過去に窓を潰して壁にしたことが分かります。
        それと同時に右側を増築したのでしょう。左官して雨戸を塗装し直せば見違えますね。


        2階の上まで緑が伸びています。ヤマアジサイだと思います。
        花期にはうっとりするような美しさになるでしょう。


        ボローニャ駅前。相当古いものだと思います。


        水路も遺されていました。おしゃ楽さんのKyuシリーズも見えますね(笑


        なぜここまで古い建物が残っているか。 −建物は上部(屋根)から朽ちていました。屋根が朽ちると次はむき出しになった構造部が朽ち始めるわけですが、日本の場合は一度屋根がなくなってしまうと残りの構造体は木材ベースなので、そこから先はあっという間です。
        こちらではレンガや石という耐久性を持った素材が使われているので、それを元に何度でも再生が可能だからだと思います。
        そのため、日本では絶えず新築し続けていかないといけないのですが、こちらではリフォームによってかなり古い物件でも上質な住居を手に入れることができるわけです。
        きっと住居にかかる資金は日本よりもずっと低いと思います。羨ましい。。

        日本は日本で革新的な素材やリフォーム技術などが次々と生み出されていますし、古い建物をリノベイトする人も増えているので、今後が楽しみですね。

        リノベイトし甲斐のある物件が売りに出されていました。左官してガラスのドアに替えてモダンに持って行くか、この肌を活かしてクラシック感を強調するか。。。散策に飽きることはありませんでした。






        ciao







        | ITALIA 2012 winter | comments(0) | trackbacks(0) | posted by suga -
        gate post 19:04
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          こちらでは街のあちこちにVilla(貴族が使っていた邸宅や別荘。現在はホテルになっていることが多い)や瀟洒な邸宅があるので、よくカメラをぶら下げてサイクリングに行きました。
          今回は門柱にフォーカスしてみます。

          門柱は住居を囲む敷地の「中」を「外」と分けるための大きな目印になるとともに、客人を迎えるため、またはその住居に格式を与えるという重要な役割を持っています。
          バラエティーに富んだ様式はどれも見た目に美しく、歴史の深さを感じさせられました。
          ゲートのデザイン、組み合わせも見逃せません。




          statue(像)を設えたタイプ。これは頭部が落ちてしまっていました。


          ですが、胸にマントの留め具のように見える顔を「顔」として見ると、さらにパワーアップした守り神のようにも見えます(笑


          statueを含めると3mは軽く超えていたと思います。見事ですね。


          レンガの役物も豊富だったのだと思います。


          歴史を感じさせる構造物と最先端の通信機器(自動ゲートや防犯システム)の組み合わせもクールに見えました。


          マルモリーノ系の仕上げ。
          真鍮系のインターホンカバーが白に映えます。日本でももっと普及すると良いですね。


          石でここまで高く(細長く)作るとは!


          デザイン、色の組合せ共に上品です。
          門扉は門柱の裏に別に扉用の柱を立て、そこに釣込むことが多いと思いますが、個人的にはこのように門柱と一体化している方が好みです。施工の難易度は上がりますけどね。


          これは裏に門扉用の柱が入っているようです。後付けかもしれません。


          贅沢な立て方です。


          simplest。それでも高さがあるので立派に見えました。袖は生垣。


          個性的です。





          何も言葉がありません。


          レンガで8角柱になっています!


          門柱は対になっていることがほとんどで、それは安定感がある状態に感じます。その安定感を最大化すると、こんな形になるのだと思います。
          *エステンセ城 Ferrara


          ま、シンメトリーが大きな力を持つ形式だからこそ、アシンメトリーも同じだけの力を有するのかもしれませんね(笑




          ciao





          | ITALIA 2012 winter | comments(0) | trackbacks(0) | posted by suga -
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